前回の続きです
サイドのチョイスについて
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4 Greater Gargadon
うん。奇妙に見えるかもしれない。
以前からHatfieldsやDavid Gearhartと《真髄の針/Pithing Needle》がビートダウンに対して弱すぎる点について議論してた。
《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》と《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》が墓地対策として一般的になってるし。
針に変わる新しい選択を探してたときJesse H.が永遠フェッチ…エンド、独楽…エンド、渦巻く知識…エンド、独楽…エンド、ってやってるのを見て閃いた。

ガルガドンはコストが1マナで、簡単に使えるし
能力の対象、土地やクリチャー、アーティファクトはこのデッキにとって消費しても痛くないものだ。
DreadReturnの選択肢にも入るし何より、インスタントタイミングでクリーチャーを生贄に出来る。
StPにスタックしてサクる。Wasteにスタックしてサクる。ファナ起動にスタックしてサクる。等々

もちろん、これが墓地対策カードに何ら影響を与えないが
ガルガドンの能力のスピードが墓地対策の裏を行く上に、腐らせることができる。
インプ、凶漢、ガルガドンのコンボが決まれば相手は対処できないはずだ
インプが居れば一時的な墓地除去からのリカバリーは容易だし
凶漢が居れば墓地のインプを回収できる。
インプが居なければナルコメーバを回収すれば問題ない
ナルコメーバと凶漢が居ればゾンビを作れるし、インプと凶漢が居れば発掘を続けることが出来る
もし場を一層されてゾンビトークンしか存在せず、墓地も除去されたら…
そういう状況なら相手も攻める形になっていないはずだ。
レリックやトーモッドだけでなく《イクスリッドの看守/Yixlid Jailer》に強いのもいい。

付け加えるとすれば、ガルガドンの強さはコストとは別のところにある
確かに針はトーモッドやレリックの回答となりえるが、それは難しいカードでもある。
一度場においてしまったら除去されるまでそのままだ。
ガルガドンは柔軟性に飛んでいる。例えばトーモッドと《破滅的な行為/Pernicious Deed》が一緒にあったら…
このカードを選択している理由の一つに
これらのトリックだけではなく場と、将来的に出てくるであろう9/7の生物という2つのプレッシャーを与えることが出来ることである
トーモッドやチャリスを出されなくても強いことに間違いはないので
皆さん自身で使ってみてください

4 Chain of Vapor
最近、このカードを減らしていこうという傾向があるみたいだけど、同意できない。
相手がサイドボーディングしてくるであろうカード、特に黒いデッキは何が入ってくるか読みづらい。
対墓地カードが1枚でこのデッキの動きを大きく阻害出来ることは大変な問題だ。
読み間違えればゲームが始まる前から負けたも同然だ
《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》は「全てに対応できるカード」である
《イクスリッドの看守/Yixlid Jailer》、《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》《虚空の力線/Leyline of the Void》のいずれに対しても対応できる。
《エレファント・グラス/Elephant Grass》や《亡霊の牢獄/Ghostly Prison》に関しても同じである。
75枚のスロットにおいて変えるべきではない部分である。

3 Firestorm
このカードは本当に凄い。
《イクスリッドの看守/Yixlid Jailer》と《月の大魔術師/Magus of the Moon》への回答になるし、ディスカードがコストなので
カウンターで防ぐにしてもディスカードが出来る。
ホード系のデッキにも効けば、《ゴブリンの名手/Goblin Sharpshooter》や《白金の天使/Platinum Angel》に対しての単体除去としても優秀である。
また、戦闘ダメージ後に使ってフィニッシャーを除去することも可能で証人が居ればより簡単だ
可能性は尽きない

2 Wispmare
最近は減ったとはいえ、《虚空の力線/Leyline of the Void》が出ることを止めることは出来ない。
私はこのカードに対する回答を6枚以下にすべきではない、と考えている。
《天啓の光/Ray of Revelation》も選択肢にはあるが、2マナが出せない、という状況も少なくないし、緊急手段としてリアニメイトすることも出来る。
あるとは思えないが、レイラインと《相殺/Counterbalance》を同時に使うデッキがあれば最高の回答と成りえる。
プロパガンダ、破滅的な行為、《仕組まれた疫病/Engineered Plague》のようなエンチャントに対処できるのも便利だ。
必ず必要、というわけではないが強く推奨したいカードだ。

1 Unmask
単純にメインの追加。

1 Ancestor’s Chosen
皆このスロットはファッティやフィニッシャーを追加する
《サディストの催眠術師/Sadistic Hypnotist》や《隔離するタイタン/Sundering Titan》は阻害カードとして有鬚だし、《浄火の大天使/Empyrial Archangel》はかなり防御的で《墨溜まりのリバイアサン/Inkwell Leviathan》は攻撃的な選択だ
問題は、対戦相手が布告のような除去手段を持っている可能性が高いことである。
またコンボに対しては全く意味が無い。
《祖神に選ばれし者/Ancestor’s Chosen》は4/4先制攻撃だけではなく、もみ消しが無ければ30近いライフを得られ、バーンや《苦悶の触手/Tendrils of Agony》の範囲外へとライフを逃がすことが出来る。
簡単に橋を壊せるデッキに対しては非常に有効なカードなので《炎の血族の盲信者/Flame-Kin Zealot》と入れ替えるだろう

・選択しなかったカード群について
Pithing Needle
重要なカードである。
ただ、このデッキに関しては《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》と《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》という2枚の大敵がいるのに、このカードはどちらかにしか対処できない、というのが不採用の理由だ
両方採用されてるデッキが多いにもかかわらず、それを判別する手段は殆ど無い(タルモゴイフと遺産でさえ、共存しているデッキはある)
間違えば、大幅なスピードダウンは避けられない。
また、単純に防御的なカードというのが気に入らない。
攻撃的なデッキなのに「いじめないで!」といっているようなものだ
ただし、コストや能力の面から言って非常に優秀なカードである事は間違いない。

Chalice of the Void
私はコンボデッキに対する回答として、このカードが好きですが
一つはこれがトーモッド対策になっている、といっても安心できないことと
コンボに当たらなかった時のことを考えると…

Leyline of the Void
全く理解できない。
唯一回答がない組み合わせがミラーマッチだが、それ以外に墓地対策が必要な場面が思いつかない。

Darkblast/Contagion
《暗黒破/Darkblast》は追加のDredgerとしても優秀だし、場合によってはターンに2回打てる。
ただ、機能上《炎の嵐/Firestorm》と被るし、ロードを擁する部族デッキや《月の大魔術師/Magus of the Moon》への回答となり得ない。
《Contagion》も同様。

Ray of Revelation/Ancient Grudge
このデッキにおいて2マナのスペルというだけで削減の対象になる。
ただ《天啓の光/Ray of Revelation》は力戦の回答になるし
《古えの遺恨/Ancient Grudge》はドレッドノートを除去したり、早いターンにトーモッドやレリックを起動させる手段として使える。
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長い。次回はマリガン基準とマッチアップ分析。で終了
もしかしたら4つに分けるかも。

コメント

OCE
2009年8月11日3:35

前の記事のコメントの返信有難うございます.

今回の記事もおもしろいですね.
この筆者の環境はDSの多い環境なんだろうか
あまり当たる機会がないので失念してましたが確かに当たると辛い展開になりそうですね.

環境の違いのせいか筆者の言うほど有効ではないように感じましたが
ガルガドン,炎の嵐の考察は特に面白かったです.

choku
2009年8月11日13:37

>OCEさん
ガルガドンは確かに強いですが、
思ったほど早くは出ないのでイマイチかなーというのが実際に使った感想です。

逆に関西はホード系が多いので炎の嵐は必須に近い状況です。

シャルロット・デュノア
2009年8月16日16:48

はじめましてざっぱです。
全部読みました!!
炎の嵐を不屈の部族にしてたのですが、また炎の嵐にしたくなりました><
勝手ですがリンクしちゃいましたのでまた来ます><
フェアリーについても楽しみにしております!!

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