ほんやくコンニャク Ichoridless編
2009年10月18日 ほんやくコンニャク コメント (6)しつこいようですが教科書訳なのでスルー推奨。
翻訳元:http://www.mtgthesource.com/forums/showthread.php?t=15175
と思ったら先に翻訳してる人がいたので紹介。
http://38357.diarynote.jp/200910171217405999/
必要なところだけまとめておられるので、なげーよって方は↑をどうぞ。
------------------------------------------------------------------
数週間前、私はフィラデルフィアで行われるStarCityGames主催の5kレガシートーナメントに持ち込むデッキを考えていた。
最近のフォーマットはZooとMerfolkを中心に回っているとはいえ、雑多なアーキタイプが混在している。
GPシカゴではCTGがZooとMerfolkに相性が悪いながら優勝を果たしている。
というわけで、友人と「Zooに圧倒的に強くて、MerfolkとCTGにそれなりに有利なデッキ」を考えていた。もちろんその他諸々のデッキと戦える事も条件である。
結局Dredgeに落ち着いた。
ネットで見かけたリストをテストしてみたが、《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》は微妙だった。
《綿密な分析/Deep Analysis》以外との相性が悪いし、これはよくサイドアウトされてた。
1T目に置いて何もしない置物だった。
が、突然回答が舞い降りてきた。
Zendikarのスポイラーをチェックして、《恐血鬼/Bloodghast》を見つけたのだ。
初見ではかなり微妙かも…と思ったが、テストしてみたいとも思った。
まず、追加の《イチョリッド/Ichorid》としてイチョ3枚、これを2枚投入でテストした。
かなり感触はよく、さらに追加して行った。
結果、《イチョリッド/Ichorid》は全て抜け、以下のリストで3位という結果を残したのである。
それぞれカード選択の分析とトーナメントで実際にあった利用法などを紹介しようと思う。
正直に言えば、トーナメントの記憶が定かではないが、ベストを尽くした事は間違いない。
このデッキを回そうとする人がいれば、カードの分析と私のサイドボード指南は役に立つと思う。
OK、まず確定スロットから片付けよう。
殆どのリストでこれから1,2枚の差が有る程度だ。
これらのカードを抜いたり、数を減らすには相当な根拠が必要だし、私にそれは無かった。
さて次に裏話を一つ:
《恐血鬼/Bloodghast》を《イチョリッド/Ichorid》と比較するのは当然だ。
彼らはアタッカーとして、そして同じく《陰謀団式療法/Cabal Therapy》や《戦慄の復活/Dread Return》のコストとしてDredgeの中心的な役割を果たしている。
確かに、《イチョリッド/Ichorid》の方がは長期戦に強い。
トランプル(?)や何時でも速攻を持っているという意味でアタッカーとしての能力は《イチョリッド/Ichorid》の方が上である。
《イチョリッド/Ichorid》は何もしなくても毎ターン《黄泉からの橋/Bridge from Below》を誘発させれるし、これは非常に便利だ。
確かに《恐血鬼/Bloodghast》はこれらの点で《イチョリッド/Ichorid》に遅れを取る。一方で《恐血鬼/Bloodghast》だけが持つの利点もある。
最大の利点は発掘を行ったあとに場に出せる事である。
もちろん《イチョリッド/Ichorid》はアップキープのみである。
その前には通常ドローも、もちろんソーサリーでも発掘する事は出来ない。
《恐血鬼/Bloodghast》なら可能なかぎり発掘し、数を増やす事が出来る。
ターン中に追加のドローがあれば、《イチョリッド/Ichorid》より遥かに多くの《恐血鬼/Bloodghast》を場にだせるだろう。
これが一番のセールスポイントだが、他にも色々ある。
《イチョリッド/Ichorid》の欠点を見てみると、
《イチョリッド/Ichorid》には能力の起動コストに黒いクリーチャーが必要である、一方《恐血鬼/Bloodghast》は土地をおくだけである。
まず初めに、10/10以上の《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》をリアニメイトするためにはこのコストは面倒だ。
第二に2枚目の土地を置きやすい構成がある(まぁ1枚目の土地は発掘前においてるだろう)。
一長一短あるが、《恐血鬼/Bloodghast》を中心に組むならコンボ寄りに、逆に《イチョリッド/Ichorid》はビートダウンに向いている。
《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》を抜いて土地を多めにした事で、《恐血鬼/Bloodghast》となったわけだ。
土地
4:《セファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseum》
私のリストの中では抜けない。2マナ3回発掘3ディスカードできる。
ただ枚数は確定ではない。
単体で起動できないし、不毛の大地に良く割られる。
これらを考慮しても4枚がいいと思ってる。
4:《知られざる楽園/Undiscovered Paradise》
気付かなかったという事は無いと思うけど、これは《恐血鬼/Bloodghast》とのコンボである。
5色地形だし、《恐血鬼/Bloodghast》を使うなら4枚必須
2:《ダクムーアの回収場/Dakmor Salvage》
《打開/Breakthrough》で手札がなくなった後とか、土地を置ききった後に土地を得る方法が必要だって?
WotCは発掘付きの土地を印刷してくれたよ!
さて、何枚必要だろうか。
早い段階での利用もあるが、とりあえず2枚置ければいいので2枚ぐらい。
3枚はオーバーキルなのでやっぱり2枚。
4:《宝石鉱山/Gemstone Mine》/1:《真鍮の都/City of Brass》
この辺りは残っているスペース次第。
3回起動とライフを秤にかければ、《宝石鉱山/Gemstone Mine》の方が有用に感じる。
私は土地15枚がいいと考えているが、2週間のテスト、トーナメントの結果があるからといって固定とまでは言えない。
偉い人の言葉-フェッチと基本地形について-
これらは《不毛の大地/Wasteland》に対する非常に有効な回答だ。
不運な事にこのデッキに必要なのは5色地形だ。
詐欺くさいソーサリー(英語的には面白い表現らしい。)
4:《打開/Breakthrough》
ドレッジと最も相性のいいカード。
1マナで打てば4回発掘が出来る。2マナで打てば4回発掘をして《ダクムーアの回収場/Dakmor Salvage》を上陸できる。その他諸々
4:《入念な研究/Careful Study》
強力なカードである事は間違いない。《燃え立つ調査/Burning Inquiry》や《トレイリアの風/Tolarian Winds》も視野に入れるべきだ。
これは色々なところで活躍する、例えばサイドインしたカードを探したり。
少なくとも私は必要と考えている。
4《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
トークンでない生物を生贄にして複数の《黄泉からの橋/Bridge from Below》を起動したり、早いターンでの妨害要素として使える。
メモ:相手がわから無いときは《剣を鍬に/Swords to Plowshares》か《流刑への道/Path to Exile》を指定。
偉い人の言葉-《暴露/Unmask》について-
スペースがあったらギリギリ入ったかもしれない。
ただ、セラピーと似ているがクリーチャーを生贄にする事が出来ない。
生物
4:《不屈の部族/Tireless Tribe》
《朽ちゆくインプ/Putrid Imp》との比較。
《イチョリッド/Ichorid》がいなければインプ4が鉄板という事は無い。
《イチョリッド/Ichorid》での攻撃という戦術を失うなら必要ない上に、コンボまでの時間を稼げる。もちろん攻撃していくという点ならインプのほうが優秀だ。
4枚から3枚にするという選択肢もあったが、墓地にカードを送る手段は多い方がいい。カードを捨てるソーサリーはコンボ用に使いたい。
サイドボードメモ:インプが居ない分《暴露/Unmask》は使いにくい。
これは《暴露/Unmask》不採用の2つ目の理由である。
1:《サディストの催眠術師/Sadistic Hypnotist》
《祖神に選ばれし者/Ancestor’s Chosen》はZooと相性がいいけど、元々Zooとは相性がいい。
それなら《戦慄の復活/Dread Return》の対象はZooに強いものより、MerfolkやCTGに強いものがいい。
1:《セファリッドの賢者/Cephalid Sage》
コンボをつなげる上で非常に役立つカード。
《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》に置き換えてた事もあったが、たまに《打開/Breakthrough》後に3回発掘して上陸用に《ダクムーアの回収場/Dakmor Salvage》を手札に残したい場面があったので2ディスカードの賢者を採用。
スレッショルドしてない状態なんていうのはもっと珍しいし。
1:《炎の血族の盲信者/Flame-Kin Zealot》
時々いきなり勝てて嬉しいです。
サイドボード
4:《真髄の針/Pithing Needle》
《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》、《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》、《呪い捕らえ/Cursecatcher》他色々
4:《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》
《虚空の力線/Leyline of the Void》、《イクスリッドの看守/Yixlid Jailer》、《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》他色々
2:《古えの遺恨/Ancient Grudge》
《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》とか。(理論的には強いんだけど、あんまりサイドインしなかったような…)
1:《祖神に選ばれし者/Ancestor’s Chosen》
最も人気のあるデッキにこの一枚。私を採用して!
1:《サディストの催眠術師/Sadistic Hypnotist》
1枚から探すのと2枚から探すのどっちがいい?
3:《Force of Will》
大会でのMVP。
《真髄の針/Pithing Needle》か《古えの遺恨/Ancient Grudge》を抜いて4枚にしたい。
これだけ青いカードがあって《暴露/Unmask》を採用する?
《虚空の力線/Leyline of the Void》以外に対応できるし、これはトップに弱い《暴露/Unmask》とはまた別。
何よりDredgeからFoWが飛んでくると誰も思わない。
(トーナメントの殆どは他の人の夢をFoWで砕いてた。)
サイドボード指南
非常に難しくて、これといった決め方をしてない。
何で対策されるかはっきり分かっているならそれの対策カードを。
そうでなければFoWをサイドインする。
そして、コンボの速度を可能な限り落とさないものをサイドアウトする。
例えば、《不屈の部族/Tireless Tribe》はMerfolk、CTG、ANTに絶対必要だし、逆に《陰謀団式療法/Cabal Therapy》や《入念な研究/Careful Study》、《打開/Breakthrough》はZooや土地単、ミラーには有効とはいえない。
必ずサイドボードするものを忘れていた。
青いデッキには《炎の血族の盲信者/Flame-Kin Zealot》を抜いて《サディストの催眠術師/Sadistic Hypnotist》を追加。
逆に青くないアグロデッキには《サディストの催眠術師/Sadistic Hypnotist》を抜いて《祖神に選ばれし者/Ancestor’s Chosen》を追加。
簡易レポ
R1 Order Survival Elf(Dan Miller)
g1はすぐ終わってg2は小型クリーチャーの群れの前に成すすべも無く負けた。
g3に《土覆いのシャーマン/Loaming Shaman》をFoWして勝った。
彼は未だにショックを受けていると思ってる。
R2 Merfolk(Matt Murray)
g1は簡単に取れた。
彼はDredgeとの対戦経験が無く、Merfolk自体もはじめて回したらしい。
G2で1T目に《呪い捕らえ/Cursecatcher》を出したので他に何も引かない事を祈って返しに《真髄の針/Pithing Needle》でそれを指定した。
引けなかったらしく買った。《呪い捕らえ/Cursecatcher》で《真髄の針/Pithing Needle》を打ち消せなくしてくれてありがとう。WotC。
R3 ANT(Randall Lam)
g1《陰謀団式療法/Cabal Therapy》で《剣を鍬に/Swords to Plowshares》指定したら《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》2枚と《不正利得/Ill-Gotten Gains》が見えたので何もせずg2へ
FoWが来るまでマリガン。遅い手札だったけど相手も予想してないFoWが通ったので5ターン目に勝ち。
g3《強迫/Duress》と《不正利得/Ill-Gotten Gains》に2回FoWした。
彼は今でもヘコんでると思う。
R4 Zoo(Jesse Hatfield)
凄く楽だった。g1はこちらの展開が遅くて焼ききられてしまったがg2とg3は《祖神に選ばれし者/Ancestor’s Chosen》が偉大だった。
R5 Merfolk(Alex Bertoncini)
R2の彼とは違って彼はMerfolkプレイヤーとしてトップクラスだった。
g1は《呪い捕らえ/Cursecatcher》で橋を3本失ったがギリギリ4本目に到達して勝ち。
g2は2枚の《銀エラの達人/Silvergill Adept》、《アトランティスの王/Lord of Atlantis》、《変わり谷/Mutavault》に一瞬で削られた。
g3ライフ16でナルコメーバにたどり着き、ライフ14になったところでブロックして2体のゾンビを場に出した。
そのままゾンビで相打ちを取って2本の橋はリムーブ。が、彼が次の対策カードを引く前に残りの2枚を墓地に落とした。
彼は《行き詰まり/Standstill》を割って私のライブラリーアウト狙った。
彼のプランとしてはそこで《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》を引き込むつもりだったらしいが、結局次のターン死ぬまでそれを手にする事は出来なかった。
R6 Lands(Chris Woltereck)
g1は勝ったけどよく覚えてない。g2は《マナ結合/Manabond》からミシュラランドを《不毛の大地/Wasteland》で割って橋をリムーブされて負けた。
g3は《マナ結合/Manabond》をFoWしたのでかろうじて勝った。
彼がフェッチで11点まで削ってくれたのでうちの《恐血鬼/Bloodghast》が速攻を持って《The Tabernacle at Pendrell Vale》を乗り越えていった。
R7R8はIDした。人生初のTop8で嬉しい。
こんなに良い成績を残せたのはGPシカゴトライアル以来だ。(ただ、GPシカゴではバイ明けに3連敗した上に、カードを盗まれた。)
Cedric Phillipsが旅費としてTop8での賞金スプリットを拒否したのは理解しがたい。300$以上が確定していればプレッシャーは無いのに。
R1ではCrisとまた当たった。
g1では文字通り最後のカードを引いて勝った。
彼の18点のライフをゾンビと《炎の血族の盲信者/Flame-Kin Zealot》で削りに行ったが、《Maze of Ith》で15点にとどまった。
返しに《The Tabernacle at Pendrell Vale》を出されて生物が居なくなったが、私の前のターンの発掘は《ダクムーアの回収場/Dakmor Salvage》だった。
g2は《踏査/Exploration》と《マナ結合/Manabond》をFoWした。
一言書いておきたいが、彼は私より遥かに優れたプレイヤーだが、デッキの相性が割る過ぎた。
2枚のFoWが手札にあったのは運が良かった。
というわけでヘッドジャッジにCedricが負けてたらスプリットしたい旨を伝えた。
Cedricは負けていて、皆スプリットに同意した。
R2はBrian PetersのWhiteStaxだった。
メインに《三なる宝球/Trinisphere》、《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》+《不毛の大地/Wasteland》、《亡霊の牢獄/Ghostly Prison》サイドに《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
g1は簡単に取れたが、g2は遅い手札の上にFoWが見つからなくて負け。
g3はいいとはいえない6枚のハンドにDredger無し。
《亡霊の牢獄/Ghostly Prison》はFoWしたものの、最終的に対策カード満載で負け。
デッキ全てが速さを求めた構成なので、現在のメタでは戦っていける。
ただ、Merfolkに対しては若干不利だ。
Merfolkはコンボ阻害要素が強いため、Ichorid型の方が有利だ。
対策カードに少し強くなったとはいえ、未だにそれらを上手く回避する必要はある。
FoWがあったことでそれらをかわせたことは本当に幸運だった。
このデッキはメタゲームにおいてスピードと一貫性においてイチョリッド型より優れていると思う。
白Staxはメタから外れていて、彼は殆ど唯一の白Staxプレイヤーなので対策をうまくかわせたのかもしれない。
彼が勝ったことでこのデッキの人気は出るだろう。
私は彼が《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を加えた事を支持する。
それは彼にとって信じられないほどすばらしい物だっただろう。
《恐血鬼/Bloodghast》も私にとって同様である。
私は《恐血鬼/Bloodghast》がこのデッキをいい方向に持っていったと信じている。
私にDredgeを勧め、旅行を企画し、運転してくれたJustinに感謝。
一人で来て、Top8が決まった後5~10分おきに置き去りにすると脅してくれたDanに感謝。
彼らのおかげで旅行が出来、また楽しかった。
------------------------------------------------------------------
長かった。
翻訳元:http://www.mtgthesource.com/forums/showthread.php?t=15175
と思ったら先に翻訳してる人がいたので紹介。
http://38357.diarynote.jp/200910171217405999/
必要なところだけまとめておられるので、なげーよって方は↑をどうぞ。
------------------------------------------------------------------
数週間前、私はフィラデルフィアで行われるStarCityGames主催の5kレガシートーナメントに持ち込むデッキを考えていた。
最近のフォーマットはZooとMerfolkを中心に回っているとはいえ、雑多なアーキタイプが混在している。
GPシカゴではCTGがZooとMerfolkに相性が悪いながら優勝を果たしている。
というわけで、友人と「Zooに圧倒的に強くて、MerfolkとCTGにそれなりに有利なデッキ」を考えていた。もちろんその他諸々のデッキと戦える事も条件である。
結局Dredgeに落ち着いた。
ネットで見かけたリストをテストしてみたが、《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》は微妙だった。
《綿密な分析/Deep Analysis》以外との相性が悪いし、これはよくサイドアウトされてた。
1T目に置いて何もしない置物だった。
が、突然回答が舞い降りてきた。
Zendikarのスポイラーをチェックして、《恐血鬼/Bloodghast》を見つけたのだ。
初見ではかなり微妙かも…と思ったが、テストしてみたいとも思った。
まず、追加の《イチョリッド/Ichorid》としてイチョ3枚、これを2枚投入でテストした。
かなり感触はよく、さらに追加して行った。
結果、《イチョリッド/Ichorid》は全て抜け、以下のリストで3位という結果を残したのである。
4 《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》
4 《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》
3 《ゴルガリの凶漢/Golgari Thug》
4 《不屈の部族/Tireless Tribe》
4 《ナルコメーバ/Narcomoeba》
4 《恐血鬼/Bloodghast》
1 《サディストの催眠術師/Sadistic Hypnotist》
1 《セファリッドの賢者/Cephalid Sage》
1 《炎の血族の盲信者/Flame-Kin Zealot》
4 《打開/Breakthrough》
4 《入念な研究/Careful Study》
4 《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
4 《黄泉からの橋/Bridge from Below》
3 《戦慄の復活/Dread Return》
4 《知られざる楽園/Undiscovered Paradise》
4 《宝石鉱山/Gemstone Mine》
4 《セファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseum》
2 《ダクムーアの回収場/Dakmor Salvage》
1 《真鍮の都/City of Brass》
SB
4 《真髄の針/Pithing Needle》
4 《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》
3 《Force of Will》
2 《古えの遺恨/Ancient Grudge》
1 《祖神に選ばれし者/Ancestor’s Chosen》
1 《サディストの催眠術師/Sadistic Hypnotist》
それぞれカード選択の分析とトーナメントで実際にあった利用法などを紹介しようと思う。
正直に言えば、トーナメントの記憶が定かではないが、ベストを尽くした事は間違いない。
このデッキを回そうとする人がいれば、カードの分析と私のサイドボード指南は役に立つと思う。
OK、まず確定スロットから片付けよう。
4:《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》
4:《臭い草のインプ/Stinkweed Imp》
3:《ゴルガリの凶漢/Golgari Thug》
4:《黄泉からの橋/Bridge from Below》
4:《ナルコメーバ/Narcomoeba》
3:《戦慄の復活/Dread Return》
殆どのリストでこれから1,2枚の差が有る程度だ。
これらのカードを抜いたり、数を減らすには相当な根拠が必要だし、私にそれは無かった。
さて次に裏話を一つ:
《恐血鬼/Bloodghast》を《イチョリッド/Ichorid》と比較するのは当然だ。
彼らはアタッカーとして、そして同じく《陰謀団式療法/Cabal Therapy》や《戦慄の復活/Dread Return》のコストとしてDredgeの中心的な役割を果たしている。
確かに、《イチョリッド/Ichorid》の方がは長期戦に強い。
トランプル(?)や何時でも速攻を持っているという意味でアタッカーとしての能力は《イチョリッド/Ichorid》の方が上である。
《イチョリッド/Ichorid》は何もしなくても毎ターン《黄泉からの橋/Bridge from Below》を誘発させれるし、これは非常に便利だ。
確かに《恐血鬼/Bloodghast》はこれらの点で《イチョリッド/Ichorid》に遅れを取る。一方で《恐血鬼/Bloodghast》だけが持つの利点もある。
最大の利点は発掘を行ったあとに場に出せる事である。
もちろん《イチョリッド/Ichorid》はアップキープのみである。
その前には通常ドローも、もちろんソーサリーでも発掘する事は出来ない。
《恐血鬼/Bloodghast》なら可能なかぎり発掘し、数を増やす事が出来る。
ターン中に追加のドローがあれば、《イチョリッド/Ichorid》より遥かに多くの《恐血鬼/Bloodghast》を場にだせるだろう。
これが一番のセールスポイントだが、他にも色々ある。
《イチョリッド/Ichorid》の欠点を見てみると、
《イチョリッド/Ichorid》には能力の起動コストに黒いクリーチャーが必要である、一方《恐血鬼/Bloodghast》は土地をおくだけである。
まず初めに、10/10以上の《ゴルガリの墓トロール/Golgari Grave-Troll》をリアニメイトするためにはこのコストは面倒だ。
第二に2枚目の土地を置きやすい構成がある(まぁ1枚目の土地は発掘前においてるだろう)。
一長一短あるが、《恐血鬼/Bloodghast》を中心に組むならコンボ寄りに、逆に《イチョリッド/Ichorid》はビートダウンに向いている。
《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》を抜いて土地を多めにした事で、《恐血鬼/Bloodghast》となったわけだ。
土地
4:《セファリッドの円形競技場/Cephalid Coliseum》
私のリストの中では抜けない。2マナ3回発掘3ディスカードできる。
ただ枚数は確定ではない。
単体で起動できないし、不毛の大地に良く割られる。
これらを考慮しても4枚がいいと思ってる。
4:《知られざる楽園/Undiscovered Paradise》
気付かなかったという事は無いと思うけど、これは《恐血鬼/Bloodghast》とのコンボである。
5色地形だし、《恐血鬼/Bloodghast》を使うなら4枚必須
2:《ダクムーアの回収場/Dakmor Salvage》
《打開/Breakthrough》で手札がなくなった後とか、土地を置ききった後に土地を得る方法が必要だって?
WotCは発掘付きの土地を印刷してくれたよ!
さて、何枚必要だろうか。
早い段階での利用もあるが、とりあえず2枚置ければいいので2枚ぐらい。
3枚はオーバーキルなのでやっぱり2枚。
4:《宝石鉱山/Gemstone Mine》/1:《真鍮の都/City of Brass》
この辺りは残っているスペース次第。
3回起動とライフを秤にかければ、《宝石鉱山/Gemstone Mine》の方が有用に感じる。
私は土地15枚がいいと考えているが、2週間のテスト、トーナメントの結果があるからといって固定とまでは言えない。
偉い人の言葉-フェッチと基本地形について-
これらは《不毛の大地/Wasteland》に対する非常に有効な回答だ。
不運な事にこのデッキに必要なのは5色地形だ。
詐欺くさいソーサリー(英語的には面白い表現らしい。)
4:《打開/Breakthrough》
ドレッジと最も相性のいいカード。
1マナで打てば4回発掘が出来る。2マナで打てば4回発掘をして《ダクムーアの回収場/Dakmor Salvage》を上陸できる。その他諸々
4:《入念な研究/Careful Study》
強力なカードである事は間違いない。《燃え立つ調査/Burning Inquiry》や《トレイリアの風/Tolarian Winds》も視野に入れるべきだ。
これは色々なところで活躍する、例えばサイドインしたカードを探したり。
少なくとも私は必要と考えている。
4《陰謀団式療法/Cabal Therapy》
トークンでない生物を生贄にして複数の《黄泉からの橋/Bridge from Below》を起動したり、早いターンでの妨害要素として使える。
メモ:相手がわから無いときは《剣を鍬に/Swords to Plowshares》か《流刑への道/Path to Exile》を指定。
偉い人の言葉-《暴露/Unmask》について-
スペースがあったらギリギリ入ったかもしれない。
ただ、セラピーと似ているがクリーチャーを生贄にする事が出来ない。
生物
4:《不屈の部族/Tireless Tribe》
《朽ちゆくインプ/Putrid Imp》との比較。
《イチョリッド/Ichorid》がいなければインプ4が鉄板という事は無い。
《イチョリッド/Ichorid》での攻撃という戦術を失うなら必要ない上に、コンボまでの時間を稼げる。もちろん攻撃していくという点ならインプのほうが優秀だ。
4枚から3枚にするという選択肢もあったが、墓地にカードを送る手段は多い方がいい。カードを捨てるソーサリーはコンボ用に使いたい。
サイドボードメモ:インプが居ない分《暴露/Unmask》は使いにくい。
これは《暴露/Unmask》不採用の2つ目の理由である。
1:《サディストの催眠術師/Sadistic Hypnotist》
《祖神に選ばれし者/Ancestor’s Chosen》はZooと相性がいいけど、元々Zooとは相性がいい。
それなら《戦慄の復活/Dread Return》の対象はZooに強いものより、MerfolkやCTGに強いものがいい。
1:《セファリッドの賢者/Cephalid Sage》
コンボをつなげる上で非常に役立つカード。
《失われた真実のスフィンクス/Sphinx of Lost Truths》に置き換えてた事もあったが、たまに《打開/Breakthrough》後に3回発掘して上陸用に《ダクムーアの回収場/Dakmor Salvage》を手札に残したい場面があったので2ディスカードの賢者を採用。
スレッショルドしてない状態なんていうのはもっと珍しいし。
1:《炎の血族の盲信者/Flame-Kin Zealot》
時々いきなり勝てて嬉しいです。
サイドボード
4:《真髄の針/Pithing Needle》
《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》、《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》、《呪い捕らえ/Cursecatcher》他色々
4:《蒸気の連鎖/Chain of Vapor》
《虚空の力線/Leyline of the Void》、《イクスリッドの看守/Yixlid Jailer》、《ガドック・ティーグ/Gaddock Teeg》他色々
2:《古えの遺恨/Ancient Grudge》
《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》とか。(理論的には強いんだけど、あんまりサイドインしなかったような…)
1:《祖神に選ばれし者/Ancestor’s Chosen》
最も人気のあるデッキにこの一枚。私を採用して!
1:《サディストの催眠術師/Sadistic Hypnotist》
1枚から探すのと2枚から探すのどっちがいい?
3:《Force of Will》
大会でのMVP。
《真髄の針/Pithing Needle》か《古えの遺恨/Ancient Grudge》を抜いて4枚にしたい。
これだけ青いカードがあって《暴露/Unmask》を採用する?
《虚空の力線/Leyline of the Void》以外に対応できるし、これはトップに弱い《暴露/Unmask》とはまた別。
何よりDredgeからFoWが飛んでくると誰も思わない。
(トーナメントの殆どは他の人の夢をFoWで砕いてた。)
サイドボード指南
非常に難しくて、これといった決め方をしてない。
何で対策されるかはっきり分かっているならそれの対策カードを。
そうでなければFoWをサイドインする。
そして、コンボの速度を可能な限り落とさないものをサイドアウトする。
例えば、《不屈の部族/Tireless Tribe》はMerfolk、CTG、ANTに絶対必要だし、逆に《陰謀団式療法/Cabal Therapy》や《入念な研究/Careful Study》、《打開/Breakthrough》はZooや土地単、ミラーには有効とはいえない。
必ずサイドボードするものを忘れていた。
青いデッキには《炎の血族の盲信者/Flame-Kin Zealot》を抜いて《サディストの催眠術師/Sadistic Hypnotist》を追加。
逆に青くないアグロデッキには《サディストの催眠術師/Sadistic Hypnotist》を抜いて《祖神に選ばれし者/Ancestor’s Chosen》を追加。
簡易レポ
R1 Order Survival Elf(Dan Miller)
g1はすぐ終わってg2は小型クリーチャーの群れの前に成すすべも無く負けた。
g3に《土覆いのシャーマン/Loaming Shaman》をFoWして勝った。
彼は未だにショックを受けていると思ってる。
R2 Merfolk(Matt Murray)
g1は簡単に取れた。
彼はDredgeとの対戦経験が無く、Merfolk自体もはじめて回したらしい。
G2で1T目に《呪い捕らえ/Cursecatcher》を出したので他に何も引かない事を祈って返しに《真髄の針/Pithing Needle》でそれを指定した。
引けなかったらしく買った。《呪い捕らえ/Cursecatcher》で《真髄の針/Pithing Needle》を打ち消せなくしてくれてありがとう。WotC。
R3 ANT(Randall Lam)
g1《陰謀団式療法/Cabal Therapy》で《剣を鍬に/Swords to Plowshares》指定したら《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》2枚と《不正利得/Ill-Gotten Gains》が見えたので何もせずg2へ
FoWが来るまでマリガン。遅い手札だったけど相手も予想してないFoWが通ったので5ターン目に勝ち。
g3《強迫/Duress》と《不正利得/Ill-Gotten Gains》に2回FoWした。
彼は今でもヘコんでると思う。
R4 Zoo(Jesse Hatfield)
凄く楽だった。g1はこちらの展開が遅くて焼ききられてしまったがg2とg3は《祖神に選ばれし者/Ancestor’s Chosen》が偉大だった。
R5 Merfolk(Alex Bertoncini)
R2の彼とは違って彼はMerfolkプレイヤーとしてトップクラスだった。
g1は《呪い捕らえ/Cursecatcher》で橋を3本失ったがギリギリ4本目に到達して勝ち。
g2は2枚の《銀エラの達人/Silvergill Adept》、《アトランティスの王/Lord of Atlantis》、《変わり谷/Mutavault》に一瞬で削られた。
g3ライフ16でナルコメーバにたどり着き、ライフ14になったところでブロックして2体のゾンビを場に出した。
そのままゾンビで相打ちを取って2本の橋はリムーブ。が、彼が次の対策カードを引く前に残りの2枚を墓地に落とした。
彼は《行き詰まり/Standstill》を割って私のライブラリーアウト狙った。
彼のプランとしてはそこで《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》を引き込むつもりだったらしいが、結局次のターン死ぬまでそれを手にする事は出来なかった。
R6 Lands(Chris Woltereck)
g1は勝ったけどよく覚えてない。g2は《マナ結合/Manabond》からミシュラランドを《不毛の大地/Wasteland》で割って橋をリムーブされて負けた。
g3は《マナ結合/Manabond》をFoWしたのでかろうじて勝った。
彼がフェッチで11点まで削ってくれたのでうちの《恐血鬼/Bloodghast》が速攻を持って《The Tabernacle at Pendrell Vale》を乗り越えていった。
R7R8はIDした。人生初のTop8で嬉しい。
こんなに良い成績を残せたのはGPシカゴトライアル以来だ。(ただ、GPシカゴではバイ明けに3連敗した上に、カードを盗まれた。)
Cedric Phillipsが旅費としてTop8での賞金スプリットを拒否したのは理解しがたい。300$以上が確定していればプレッシャーは無いのに。
R1ではCrisとまた当たった。
g1では文字通り最後のカードを引いて勝った。
彼の18点のライフをゾンビと《炎の血族の盲信者/Flame-Kin Zealot》で削りに行ったが、《Maze of Ith》で15点にとどまった。
返しに《The Tabernacle at Pendrell Vale》を出されて生物が居なくなったが、私の前のターンの発掘は《ダクムーアの回収場/Dakmor Salvage》だった。
g2は《踏査/Exploration》と《マナ結合/Manabond》をFoWした。
一言書いておきたいが、彼は私より遥かに優れたプレイヤーだが、デッキの相性が割る過ぎた。
2枚のFoWが手札にあったのは運が良かった。
というわけでヘッドジャッジにCedricが負けてたらスプリットしたい旨を伝えた。
Cedricは負けていて、皆スプリットに同意した。
R2はBrian PetersのWhiteStaxだった。
メインに《三なる宝球/Trinisphere》、《世界のるつぼ/Crucible of Worlds》+《不毛の大地/Wasteland》、《亡霊の牢獄/Ghostly Prison》サイドに《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》
g1は簡単に取れたが、g2は遅い手札の上にFoWが見つからなくて負け。
g3はいいとはいえない6枚のハンドにDredger無し。
《亡霊の牢獄/Ghostly Prison》はFoWしたものの、最終的に対策カード満載で負け。
デッキ全てが速さを求めた構成なので、現在のメタでは戦っていける。
ただ、Merfolkに対しては若干不利だ。
Merfolkはコンボ阻害要素が強いため、Ichorid型の方が有利だ。
対策カードに少し強くなったとはいえ、未だにそれらを上手く回避する必要はある。
FoWがあったことでそれらをかわせたことは本当に幸運だった。
このデッキはメタゲームにおいてスピードと一貫性においてイチョリッド型より優れていると思う。
白Staxはメタから外れていて、彼は殆ど唯一の白Staxプレイヤーなので対策をうまくかわせたのかもしれない。
彼が勝ったことでこのデッキの人気は出るだろう。
私は彼が《悪斬の天使/Baneslayer Angel》を加えた事を支持する。
それは彼にとって信じられないほどすばらしい物だっただろう。
《恐血鬼/Bloodghast》も私にとって同様である。
私は《恐血鬼/Bloodghast》がこのデッキをいい方向に持っていったと信じている。
私にDredgeを勧め、旅行を企画し、運転してくれたJustinに感謝。
一人で来て、Top8が決まった後5~10分おきに置き去りにすると脅してくれたDanに感謝。
彼らのおかげで旅行が出来、また楽しかった。
------------------------------------------------------------------
長かった。
コメント
そうかFoWか…
確かに青が濃ければTOPに強いFoWはかなりアル気が…
これを機にリンクさせていただきましたw
よろしくお願いします。
とてもいい記事で大変参考になります。
自分は恐血鬼x4 イチョx2でまわしてましたがさらに練っていけそうです。
勝手ながらリンクさせていただきました。
>てつろーさん
リンクありがとうございます。
こちらからもリンクさせていただきました!
リンクさせていただきました。よろしくお願いします。